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第4研究室玄関の空き巣・泥棒対策
今回は侵入手口でも特に多い、玄関からの侵入方法を研究してみよう!
防犯意識の高い大家さんなどは耐ピッキング性能の高いカギへの交換を実施しているが、現状の多くはピッキングの被害を受けやすいディスクシリンダー錠のままのようじゃ。特に、これから引越をされる方は、新生活を始める前に再度、「ピッキング」「サムターン回し」「カム送り解錠(バイパス解錠)」「ドア錠破り」などの手口を勉強し、ご自身の防犯対策に役立てよう!
カギによる空き巣侵入方法
カギ穴ピッキングによる手口
ピッキングとは鍵穴に針金のような特殊工具を差し込み、鍵を破壊せず開けてしまう方法です。 本来であれば鍵を紛失した際に専門の鍵屋さんが鍵を開ける為の方法なのですが、1993年頃からそれを悪用し空き巣の手口として使う泥棒が増えたようです。
【手口&注意点】
1.防犯性の低いシリンダーならほんの数秒で解錠されてしまいます。
2.カギの穴の形が縦型(旧式)だと狙われやすい。
3.シリンダーをCP−C錠等の耐ピッキング性能の高いものに交換することをお勧めします。
カム送り解錠による手口
特殊道具で、シリンダーを迂回し、直接錠ケース内部に働き掛けてデットボルトを作動させ解錠する手口です。このような手法を用いるのは、「錠シリンダーの突起部分がドアから浮き上がっているタイプ」の鍵ケースです。そのような鍵の場合、ドアとシリンダーカバーとの間に隙間ができてしまうため、そこから特殊なピッキング工具を挿入されて解錠されてしまいます。
【手口&注意点】
1.マンションの死界となる角部屋が狙われるケースが多い。
2.ドアの素材にかかわらず、数分で解錠されてしまう。
3.郵便受けやガラスを壊して手又は工具を突っ込み開ける手口。
サムターン回しによる手口
「サムターン」とは、ドアを閉め内側でロックするときに、ドアノブ(取っ手)の近くにある内側の錠をいい、外から隙間を作り特殊工具などで内側のサムターンを回し解錠する方法など、手口は幾つかあるようです。
【手口&注意点】
1.扉にある郵便受けを壊し特殊工具等をさし入れて解錠する。 
2.カギ穴近くにドリルで小さく穴を開け、そこから特殊棒を入れてサムターンを引っ掛け解錠する。
3.ドアスコープなどを取り外し穴を開け特殊工具等をさし入れて解錠する。
ドア錠破りによる手口
ドアの隙間などにバール等を差し込み、施錠部を強引にこじて開ける等、ドアの鍵を破壊する手口をいいます。結構荒い手口です。
【手口&注意点】
1.死角や音が出しやすい場所には注意しましょう。
2.ドアの隙間にバールなどの工具が入らないようにドアガードを設置することで防犯に繋がるでしょう。
3.この手口を防ぐ最良の方法は振動による防犯ブザーが良いかもしれません。

カム送り解除対策商品
サムターンカバー(サムターンに外部から直接接触することができないように防護するためのカバー)を扉に取り付ける。

サムターン回し対策商品
サムターンカバー(サムターンに外部から直接接触することができないように防護するためのカバー)を扉に取り付ける。

ドア錠破り対策商品
ドアの隙間などにバール等を差し込まれないよう扉の隙間にドアガードを取り付ける。
誰でも出来る安心して生活する為の7つの重要ポイント
防犯対策はお金をかければ良いと言うものではありません。日頃からの防犯意識を持つことが一番大切なことです。 完全となる防犯は無いと言われております。防犯対策用のカギ・防犯ブザー・防犯警備会社依頼・・・。 色々な方法が挙げられますが、日常生活において誰でも出来る・行った方が良い、7つの行動を記載させて頂きます。
<<7つの行動!>>
1.ゴミ出しなどほんのわずかな時間でも、必ず施錠をする習慣を付ける。
2.外出前施錠忘れがないように、全ての出入り口を確認する。(施錠忘れの被害者も多い)
3.外出時、合鍵をポストの中に置いたり、植木鉢の下などには置かない。
4.窓やベランダ下に、足場になりそうな物を置かない。
5.昼間はカーテンや雨戸を開けて、人目で留守とわからないようにする。
6.夜間は明かりを点け、外に洗濯物を干さないようにする。
7.長期の不在時には新聞を止めて、不在を悟られないようにする。
近年、様々な事件などが報道されている中、防犯対策の意識は高まりつつあるが、まだまだ自分には関係ない・自分は大丈夫という気持ちで生活をされてる人も多いようです。特に賃貸物件などの共同住宅を狙った犯罪は増加傾向にあります。被害に遭われた方の多くは、狙われやすいと知りながらも、防犯対策を実行していないようです。
これから、新生活をされる方は、ご自身の安全をしっかりと考えていただき、出来る範囲の防犯対策を講じることが大切です。また、犯罪の凶悪化が進む日本の犯罪事情で、警察の力(他人の力)に頼るだけでは『安全な生活』を望むことは困難であり、また、防犯対策を講じたからと言って『100%安全』と考えるのではなく、常日頃から『自分の身は自分で守る』という意識を持ちながら、新生活をすることが必要でしょう。
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