カビの原因は当然のことながら湿気ですが、その元となるのは結露です。
特に鉄骨マンションは木造住宅に比べ気密性が高いため、
結露しやすいという弱点がありますが、その弱点を補うために
さまざまな対策がなされています。
最初から断熱性能を高くするような外断熱工法等で建築された
建物は結露とは無縁ですが、家主にとって収益を目的としたマンション経営
をするためには出来るだけローコストで建築するのが一般的で、
そのために断熱性能が足りず、結露が発生してしまう等後日問題が
発生することがあるのです。
さて、カビが発生している箇所が玄関、ウォークインクローゼットとの
ことですが、ご心配されているガス給湯器の位置は原因ではありません。
まず、下記のことを実践してください。
@お風呂の換気扇を24時間回しっぱなしにする。
水分が一番発生するのは水廻りです。お風呂の換気扇は天井裏の配管を通って直接
外部に排気されますのでこれを回しっぱなしにし、お風呂が乾いた状態を保ってください。
回転系にかかる電気は非常に微小ですので電気代が負担になることは無いと思います。
A家主と交渉して換気設備をクローゼット内に設置する。
付ける装置は「除湿用ロスナイ」です。通常のロスナイと違い特に除湿性能に長けたものを使います。
また、同時にクローゼトの扉にガラリを設置する必要があります。
この装置も24時間回しっぱなしにする。
B家主と交渉して玄関と廊下の間に建具ドアを1枚設置する。
室内と外の温暖差で結露が発生しますので、玄関ドアで結露が発生しやすいのです。
室内の暖気と湿気が直接玄関へ行かないようにすることで玄関の気温を外気に近づけ、
結露の発生を防ぎます。
上記対策をしてもカビの発生が収まらない場合は、根本的に建物の断熱性能が
不足していると考えられるので、住み替えを検討してください。
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