家賃滞納における保証人の責任とは！？ -賃貸 博士-

記述内容で判断すると、家主が納得しているなら、
分割で支払いをしてあげて欲しいですね。

勿論、借主が支払えないなら保証人の方が
支払いをして欲しいと考えます。

催告の手順としてまずは契約者へ催告し、いよいよ延滞金額が
多くなると連帯保証人様へ催告が行くというパターンがほとんどです。

怒りを覚えるという気持ちは十分分かります。しかし連帯保証人である
以上は契約者さんとともにまず、誠意を見せられてはいかがでしょうか？
滞りがありますと、契約者さんは強制退去、保証人様へは裁判所から差
し押さえというケースも多々あります。裁判所へ書類を提出されてしま
いますと嫌がおうでもそうなってしまいます。

まず、大家さんへ契約者さんと保証人様が出向き今度どうするつもりな
のかを伝え話し合いをされることを勧めます。大家さんも真意をしりた
いと思っておられるはずです。

その方との保証契約を速やかに解除される
ことをお勧めいたします。

聞くところによると、この連帯保証人制度は東洋のみの制度で
欧州米国（オウベイ）にはない制度とも聞いています。
おそらく、江戸時代の五人組制度の名残なのでしょうか？

確かに連帯保証人は入居者の債務は一切応じなければなりません。
住んでもいないお金を支払わねばならないという全く、理不尽なものです。
　
逆を言えば、成人が実印をついたことなので、やむを得ません。
連帯保証人には求償権があります。入居者に対する請求権ですが
資力が乏しいのであれば、実際、あってないようなものです。

家主からなかなか連帯保証人への請求はしにくいものです。
おそらく、入居者には連絡がついて入金があるうちは入居者のみ
への督促です。どうしようもなくなって、相談者様に連絡をしたのでしょう。

それで家賃滞納が少なからず回収できたので、督促の流れが保証人さん
にいくことだと考えられます。

家主あるいは管理会社の督促は基本は消費者金融のものと大差ありません。
逆をいえば入居が伸びれば伸びるほど利息ではないですが
「月額賃料」が毎月加算されていきます。

ただ、相談にあるように２年間連絡をしなかった理由を問い詰めるべきです。
そこが、家主の痛いところでもあります。

それを材料として交渉してみてください。

家賃を２年も滞納するのはいけない事です。
しかしそこまで放置した大家さんにも責任はありますね。

「保証人」という事は「連帯保証人」だと思いますが、
法律的には借主と同じ責任を負います。

つまり、借主が払えないのであれば、問答無用で
連帯保証人のあなたが支払う義務があるのです。

しかしながら、大家さんは本人に再三連絡したかも
しれませんが、あなたにはどうでしたか？

もし知っていれば借主に対し、支払うよう話したり
あまり金額が大きくならないうちに滞納分は立替え
借主には出て行ってもらうなどの対応も出来たはずです。

その告知を怠っていたとすれば、
大家さんにも責任はあるはずです。

あくまで話し合いだと思いますが、上記の事を
念頭に交渉してみてください。